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ピロリ菌

2020.09.28 内視鏡内科 消化器内科

こんにちは

2020年のがん統計予測(国立がん研究センターがん情報サービス)によれば、胃がんは大腸がんに次いで2番目に罹患者数が多いがんと予測されています。

そして、この胃がんリスクの最大要因が、これからお話しするピロリ菌です(もちろん喫煙、塩分の多い食事、野菜・果物不足、過度の飲酒、ストレスなどと関連性がありますが、最大リスクはピロリ菌です)。

 

先ず、ピロリ菌とは何でしょうか? ピロリ菌は胃の中に生息するらせん形状の細菌です。胃の中は強酸性であるため、細菌は生息できないと考えられていましたが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素で、アンモニアを作り出して胃酸を中和することで、胃の中でも生きていられるのです。

 

それでは、なぜピロリ菌に感染すると胃がんリスクが高くなるのでしょうか。それにはピロリ菌の感染と萎縮性胃炎についてお話ししなければなりません。ピロリ菌の主な感染ルートは口から口の家族内感染、特に母子感染が多いと考えられています。成人の場合はピロリ菌に感染したとしても一時的に急性胃炎を起こしてその後排除されることが多いのですが、免疫システムが未熟な幼少期にピロリ菌に感染すると、本人は知らないまま胃粘膜に炎症が持続している状態となります。

この慢性的な炎症の持続によって胃粘膜組織は破壊され、次第に薄くなり、「萎縮性胃炎」の状態となっていきます。この萎縮性胃炎は、以前は「慢性胃炎」と言われていたもので、胃がんの発生母地となることがわかってきました。成人して胃がん検診を受けてみて、はじめて慢性胃炎や萎縮性胃炎といわれて驚いた方もいらっしゃるでしょう。大人になって急に胃炎になったのではなく、ピロリ菌に感染することで実は子供の頃からずっと慢性胃炎状態であったのです。

萎縮性胃炎にはこれといった症状がありません。自覚症状なくても健診で慢性胃炎や萎縮性胃炎といわれたことがある方は一度ピロリ菌の検査を受けた方が良いでしょう。

 

それではピロリ菌の検査にはどのような方法があるのでしょうか。ピロリ菌に感染しているかどうかを調べるには、以下の6通りの方法があります。

 

  内視鏡を用いる方法   内視鏡を用いない方法
・ 培養法

・ 迅速ウレアーゼ試験

・ 鏡検法

・ 尿素呼気試験

・ 抗体測定法(採血、尿)

・ 抗原測定法(便)

 

普段飲んでいる薬や抗生剤の使用歴、胃カメラを実施しているか否かなどを考慮し、検査方法を選択します。一般的には健診で萎縮性胃炎といわれた、もしくは胃痛や胸やけなどの症状がある方に胃カメラ検査を行い、ピロリ菌感染を疑う場合にこのような検査を実施します。(保険診療)

 

「胃カメラ検査を受ける決心はつかないけれど、ピロリ菌がいるかどうかは調べてみたい」という方にも検査を行うことはできます(自費診療として約5,000円)のでご相談ください。

 

ピロリ菌を除菌することで胃がんのリスクは下がることがわかっています。ピロリ菌に感染している方は、除菌治療を受けることをお勧めします。

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