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当院のADR
2022.05.21
クリニック情報
ADR (大腸における腺腫発見率) については、既にGoogleの最新情報コーナー (内視鏡検査の「精度」2022年2月18日)で取り上げています。ADRの詳しい内容を知りたい方は、こちらをご覧ください。
なぜ、一度取り上げたテーマをまた扱うのでしょうか? それは
大腸内視鏡検査をどこで受けたらよいか
内視鏡医師の力量はどうか
このようなことで迷っている方の参考データになると思うからです。
本題に入る前に、「腺腫」という聞きなれない医学用語に戸惑う方も多いはずです。腺腫を一言でいうと、大腸がんになる可能性をもったポリープのことであり、基本的には切除が望まれる病変のことです。
従って、大腸がんに育つ前の「腺腫」を発見し、これを治療することは、究極の大腸がん予防といえます。例えば、
- 「ADRが1%上がると、その後の大腸がんのリスクが3%減る」と報告されています (New England Journal of Medicine, 2014年4月)
- アメリカ消化器内視鏡学会のガイドラインでは、検査医にADR25%以上を求めています。
迷っている方は是非、ADRを参考にしてみてはいかがでしょうか。
では、当クリニックのADRはどうでしょうか。グラフをご覧ください。
- 期間:2021年1月~12月
- 大腸内視鏡検査実績:1,081件 (内視鏡総検査実績は 2,291件)
- ADR:51.0% (腺腫を発見し治療した数は 551件)
- 年代別ADR:40代 9%、50代 57.7%、60代 60.3% (40代~60代の方の大腸内視鏡検査数は 781件)
- 結論:年齢が高くなるほど、腺腫も大腸がんリスクも高い
忙しいビジネスパーソンのために、土曜日 (第1週と第3週) も内視鏡検査を受けることができます。
40歳を過ぎたら一度、大腸内視鏡検査を受けてみてはいかがでしょうか。