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大腸カメラ検査の「技術力」「診断力」「精度」 その1
大腸カメラ検査を受けようとするとき、どのような基準で医療機関を選んだらよいのでしょうか?
「家から近いから」「先生がやさしいから」などの理由を聞きます。また過去の経験で受けるかどうか迷っている方もいらっしゃいます。
医療機関の選択基準に「技術力」「診断力」「精度」も加えてみてはいかがでしょうか。2回に分けてお話します。今回は「技術力」についてです。
■ 技術力
・「無送気軸保持短縮法」による挿入ができること
大腸カメラ検査の痛さ・つらさの原因は、難所と呼ばれるS状結腸をスコープで無理に伸ばしたり、必要以上にガスや空気を入れて大腸に負担をかけるからです。
「無送気軸保持短縮法」とは、大腸のひだを手繰り寄せ、観察時以外はほぼガスを入れない技術です。この高度な技術により、痛さやつらさを感じさせず、また大腸のもっとも奥にある盲腸まで到達できます
・盲腸到達率が高いこと
当クリニックでの盲腸奥までの到達率は、99.94%です。大腸検査をおこなう以上、当たり前のことですが大腸全体を検査しますので、盲腸到達率も、内視鏡医に求められる技術力です。
・短時間で到達できること (最早1分、平均3分程度)
到達率だけではありません。到達時間も大事なポイントです。検査の間も大腸は動いていますので、条件が悪くなる前に観察する必要があります。当クリニックの最早盲腸到達時間1分、平均3分程度とかなり早い到達時間です。腸が動き出す前しっかり観察でき、また観察に時間をかけることもできるので、これも重要な技術です。
・大腸のヒダ裏までくまなく観察できる (見落としがない) こと
いよいよ、腸内を観察しながらスコープを抜いていきます。この抜きの観察がおろそかになると病変の見落としにつながるため、ヒダの裏や曲がり角には特に注意を払いながら丁寧に観察します。
観察については、次回の「診断力」と「精度」でお話します。
大腸カメラ検査の「技術力」と一言でいっても、実際は「無送気軸保持短縮法」による難所S状結腸の負担軽減と最小時間での通過、盲腸到達率の高さ、また到達時間の早さが問われます。
大腸カメラ検査を検討している方は、ぜひ参考にしていただければと思います。次回は、診察力と精度です。